next >>>

地獄の果てから<1>


春が過ぎた。
自分は今新しい生活を送ろうとしている。
最高の友人と共に…。
自分は人間だ。
周りの人間からの呼び名は「化物」
小学校の時も独り孤立していた。
人生はつまらない。そう思うようになっていた。
そして異能の力を持つ人間が集まる中学に入った。
そこでも『化物』と呼ばれるのかとドキドキしながら中学に入学した。
だが違った。みなそれぞれ異能を持っているから『化物』と呼べないのだと自分は思う。
割とすぐに友達も出来た。唯と時雨だった。
彼女達は自分より問題児だった。
自分は腕が無い物を持てるとか盲目なのに前が見えている
そして変な呪文を使えた。ただそれだけなのに彼女達は
異 能 の 力 を 持 っ て い た 。
唯は目の形が可笑しいだけど武器を持っていた。
鉄パイプに電流が流れているのだ。
その武器で人を何人傷つけてきたのだろう…。
時雨は見た目は普通の人間だ。
何故かリボンを操れる。 彼女曰く昔リボンが大好きで操れるようになったらしい。
そしてもう一つ…。
人 の 心 を 読 め る … 。
心の目を開けばすぐに読めると言う…。
そんな人間が自分が住んでいる世界にいるとは…。
今自分は興奮してたまらない…。
こんな人間が居るなんて…。
自分の人生は最高の人生になりそうだわ!

地獄の果てから

私が入る学校は、春東学園という中学校だ。
ここでの生活は三人一組で広い部屋を一部屋だ。
私と一緒に生活する二人は唯と時雨と言った。
「は、はじめましてっ」
時雨が丁寧に緊張した様子で挨拶をした。
それを聞いて「にっ」と笑った唯も
「こちらこそはじめましてっ!」
明るい口調で挨拶をしていた。
私も丁寧に挨拶を交わした。
「アタシの名前は唯って言うんだ。よろしくっ!!」
その場の空気を盛り上がらせてくれている唯
明るい人だと分かる。
唯の特徴は目の形と髪の色そして派手な服装…。
「うちは時雨よろしくね。」
緊張してるらしいか引きつった笑顔の唯
学問派で頭がよさそうに見える。いわゆる普通の人間だ。
時雨の特徴は特に無い。帽子をかぶっていて珍しい服装なだけ。
「私の名前はリリーです。または夢香です。」
私は二つの名を持っている。親が私に付けてくれたのが夢香…。
そして昔死神らしきものに私は拉致られていた。
その時に付けられた名がリリーだ…。
私はこの名前をそこそこ気に入ってたりする…。

恥ずかしいから誰にも言えないけどね…。

そして一通り自己紹介が終わった瞬間 放送が流れた。
『新入生は今すぐ体育館に集合です』
そういわれて。私たちは急いで体育館に向かった。
体育館には沢山の異能を持っている人らしき人間がたくさんいた。
「これが新入生なの…?」
思わず唯が言葉をこぼしていた。
私は〈この人たちも新入生なんだ…〉と思わず思った。
それにしても体育館が広い…。
普通の体育館が10個以上集まったぐらいの広さだ…。
校舎や寮もものすごく広いのに、体育館まで広いなんて。
この学校は金持ちって事がよくわかります。
見とれてるうちに、理事長らしき人物が壇上にのっていた。
壇上にあがっている人は、若くて綺麗な人だった。
「はじめまして新入生の皆さん。私はこの学園の理事長をやっている。藤原楓と申します。
  この学園は気に入ってもらえましたか? 早速ですが実技テストみたいなのを
 やろうと思ってます。今からこの学校のどこかにこの学園の教員を設置します。
 先生を見つけたら『私達の担任になってください。』と言ってくださいね。
 これでクラスの決定です。最初に戻ってきた順からA組とか決めていきますので。
 全部で10クラスです。因みに三人一組で行動してくださいね。
 因みに今年の新入生は30人なので、でわスタート!」