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地獄の果てから<3>


そういい風香の手から炎が出た。その炎は唯の方に向かっていた…。
大量の炎に当たったら結いは死んでしまうのでは無いのか…?
その不安が私を襲う…。

一人の友達を失いそうだ…。


その炎は唯に向かって行くが…。
その炎に対抗して唯の電流が炎に向かって凄い勢いで立ち向かう。
炎と電流があたると一瞬にて消滅する。
炎を消すだけで唯の電流は威力が弱まっていた。
唯は疲れているだけだった…。
「…アタシは永遠にこの力と一緒なのよ…。」
そういい。ゆっくり目を瞑っていた。疲れて寝ているようだった。
私はそれを見てほっとした…。
「あんた何者?」
風香に思い切り聞いてみた。
「普通の教師ですよ。」
笑顔で言われた。でもものすごく違和感があった。
「でもあんたは嘘をついてたよね?」
「そうですね。遊び心でつい言ってしまったんですよ。」
納得のいかない台詞に風香の首を切りに鎌が風香の首に向かっていた。
「先生…それも嘘ですよね?本当は使えなかったのに何故か使えたって思ってるんでしょ?」
時雨が夢香の鎌をリボンに変えた。
「いっときますけど、この異様なる力は遊び半分にしてると消えてしまうのよ。」
時雨が先生を睨んでいる。
いつも優しそうな時雨が…。冷たい目で先生を睨んでいる。
「先生は遊び半分で力を使っていたから力を一度失ったんじゃないんですか?」
時雨の足が一歩前に進む…。
「そして今力が戻ってきた。 一人の人間を助けるために真剣で呪文を唱えたら力がでた。」
さらに時雨の足がさらにもう一歩前に進む。
「私たちはいつでも真剣でこの力を使おうとしているから失わないの。先生みたいな人間と違ってね」
先生を倒し上から目線の時雨
今触れたら一瞬にてあの世に逝きそうなオーラが出ている。
いつもの時雨と違って物凄く怖い…。

裏表の激しい時雨が現れた…。

「そうね。小林さんの言うことが正しいのね。」
風香の顔をのぞくとうっすらと涙が出ていた。
「以前の私はきっと遊び半分でこの力を使っていたのね…。」
自分がいけなかったことがわかったらしく
泣いているのだった…。
「嘘泣きやめてくれない?」
え…?嘘泣き…?そんな分けない。
時雨は急に可笑しなことを言い出した。
この先生は本気で泣いてるんじゃないの…?
だけど先生は無言のまま泣いていた。
「だから嘘泣きはやめてくれない?」
嘘泣きのわけが無いと私は思っていた。

だけど時雨の言うとおり先生は嘘泣きをしていたのだ。
「あー。何でバレるのよっ」
少し怒り気味の先生だった。
「なんでそんなことするのよ。」
時雨からはやはり物凄く殺気を感じる。
だから私は時雨から離れた唯の場所に移動した。
「だって、担任持つのが初めてだからどんな感じに接したら良いのかがわからないのよ。」
ただそれだけの理由か…
「それは本当のようね…。」
時雨はちゃんと人の心を読みきっているのだ。
「風香?力が戻ったの…?」
理事長が教室に居た…。
「そうらしい。私がいけなかったみたい…。」
「でも風香は力なんていらないっていってたじゃない。」

力なんていらないってどういうこと…? 

「昔はね…。」
風香は俯いたままだった。
昔はいらなかったってどういうこと…?
「…う…?」
唯の声が聞こえた。
唯が目を覚ましたのだ。
「唯っ!?大丈夫…?」
必死に時雨が駆け寄る。
「…大丈夫…大丈夫…。」
言葉を発するのが大変ということがよくわかる。
唯は立ち上がろうとすると
力が入らないせいか、上手く立ち上がられない。
「唯…?力が入らないの…?」
物凄く心配そうに時雨はたずねる。
時雨の顔をみて薄っすらと微笑みを見せた。
そして時雨は風香の方を睨んだ。
「どうしてくれるのよっ!あんたのせいで唯は…。」
「私は何もしていな──────。」
「ふざけないでっ!あの時あんたが攻撃しなければ唯はこんなめにあってないよのよっ!」
時雨は叫びながら風香をビンタした。
私は初めて時雨が怒っている姿を見た。 入学して早々…───。
「しっ…時雨…。やめて……」
唯の声が聞こえると時雨は唯の方向に走って向かった。
「無理して喋らなくていいのよ…。」
時雨の目には大量の涙が毀れていた。
「もう大丈夫よ…。私傷とか治るの早いからさ。」
そっと立ち上がる唯
ふらふらしている。 まだ完璧に傷などが治っていないからだ…。

このまま何も起きなければ良いんだけど